ハンガリーには‘ポテトチップス税’がある!

2011/12/22

ハンガリーでは2011年9月から「チップス税」が導入された。課税の対象は、清涼飲料水やエネルギードリンク、パッケージに袋詰めされた甘い菓子やスナック、調味料など。国民の健康を損なうと考えられる食品がその対象となっている。
同時に、深刻な財政難に陥っているハンガリー政府は、チップス税による80億円の税収を見込んでいる。

このチップス税の導入に、ハンガリー国民からの反応はあまり聞こえてこない。元々税金が高い国なので‘またか’という感じだろう。 ハンガリーの基礎知識として、ハンガリー人は自分の国のことをハンガリーと言いません。 「マジャール共和国」といいます。アジアからやってきたマジャール人の国で、周囲のゲルマン系やスラブ系の国とはまったく違う言語を話しています。日本人が親近感を感じるのは、姓を先に名を後に名乗ること。

コメンテーターいわく、「人々が繊細で、過去の苦しみが人間的魅力を作り上げている国」ということです。
第2次大戦で敗北し、ソ連よる東側陣営に組み込まれ、自由を失くしたハンガリー人は、1956年‘ハンガリー動乱’で立ちあがります。
しかし、ソ連の戦車に押しつぶされ3万人が命を失い、25万人が亡命。その歴史を知る者は、20年ほど前にようやく手に入れた自由を前に「ハンガリー人よ、うまくやってくれ!」という思いでこのチップス税を見ているはずです。

かつては、オーストリア=ハンガリー帝国の1つを担っていたハンガリー。繊細で洗練された人々の元を辿ると、ブダペストがウィーンと並ぶ文化的な街だったことに行き当ります。このような背景もあって、世界にはハンガリー贔屓の人が結構多いのです。

【特派員情報】

ハンガリー・ブタペスト在住のカメラマン在住 鈴木文恵さんからの情報でした。
 

特派員 鈴木文恵さん カメラマンとしてハンガリーをはじめ、ハンガリーと国境を接するオーストリア、クロアチア、ルーマニア、スロヴァキア、ウクライナなどの周辺諸国から、さらに東のモルドヴァ、ブルガリア、トルコなど様々な国を訪ね歩き、その土地の文化と生活、そこにある空気をテーマに撮影を重ねている。