クレジットカード社会〜ノルウエー・オスロの街から〜

2011/11/17

 北欧と言えば誰もが想像するのは夏の白夜です。夜8時半ウィーン空港を発ち、定刻通り夜11時ノルウェーの首都オスロに到着しましたが、まるで昼間を想像するかの明るさです。人ごみを縫ってやっと空港内の駅に着き、街まで直行の空港快速列車Flytogetを利用しました。
 日本ではまず乗車券購入そして改札口を通過しないとプラットホームに辿り着くことができませんが、ここオスロ空港の超モダンな駅にはびっくり。ノルウェーはEU圏外なので、ユーロが使用できないのです。そこでまず両替所を探すためあたりをきょろきょろしていると両替所ではなく、クレジットカード専用の改札口が目の前に。乗車券までクレジットカードで支払うぐらい高いのかしらと不安が、でも興味津々。そこではまず行き先を入力。そしてクレジットカードを通せば、その改札口の扉が開き、直ぐそばに停車中の列車に乗ることができるのです。各車両ドアーのそばに何箇所かありますので、まず列を待つという混み合いもなく、どこの駅でもよく見かける駆け足姿もなくゆったりした時の流れを瞬間的に感じました。
 それにしてもクレジットカードで乗車したのは初めてです。もちろん駅で乗車券を購入することもできますが。。。。車窓からの風景のように次々と私の脳裏に乗車システム方法が浮かんでくるのです。

 ウィーンの地下鉄制度と比較するとオスロのクレジットカード式はけっしてタダ乗りをすることができないシステムになっています。ウィーンの駅にも日本のような改札口はありませんが、駅の構内には自動販売機や刻印機が何箇所かにあります。しかし定期や回数券持参者以外の人でも乗車券を購入しないで自由にプラットホームまで行くこともできるのです。一般的に、良心的な人であれば、事前に乗車券を購入しますが、人間だから忘れることもあると思います。
 ただ日本人観光客の中には改札口がないのでいつの間にか地下鉄に乗り、下車したが、車掌も誰もいないのでは皆タダ乗りできるとウィーンのシステムを馬鹿に批判した人がいます。幸い係員が乗車中コントロールに来ない場合もありますが、万一係員がコントロールに来た場合、乗車券を持っていないと罰金約1万円です。各国で乗車券のシステムは違っていても、小銭程度の乗車券ぐらいは忘れないよう心がけたいものです。
 その点、オスロのクレジットカード制度は車内で乗車券などコントロールする係員も不要。忘れることもなく、乗車前または下車するときにクレジットカードを通せば通過可能です。空港とオスロ中心地まではその快速列車で約30分間ですが、その間2度車掌が車内を廻って来ました。それは乗車券拝見のためではなく、インフォメーションのためです。

 オスロ滞在中、この街の観光の一つにフィヨルドで有名な島巡りがあります。まず船に乗ってまたまたびっくり。遊覧船も列車と同じく合理的。船上前にチケット購入も可能ですが、すでにチケット持参者はコントロール専用機にそのチケットを当てるだけ。船の中で購入したい人には車掌もいて、現金でもOK。でもクレジットカードを通す器具もちゃっと肩からたすき掛けに持っているのです。レストランやお店でのクレジットカード使用はポピュラーですが、金額に制限なく、乗車券など安い金額などでもカードが使用できるシステムに感心いたしました。
 しかしクレジットカード使用だけでなく、オスロでの番号システムにもびっくり。観光中、運悪く転んで病院で治療を受けたときのことです。待合室には松葉杖や手足にギブスをはめた人々、子供も大人も、しかもさまざまな言語も聞えてくるのです。受付で手続きをしようとすると「まず番号をおとりください」とのこと。そして番号に従って呼び出し。このシステムはどこでも見かけますが、びっくりしたのは病院の帰り道、痛め止めの薬を買うため薬局に立ち寄った時、店内には数人のお客がいましたが、商品でもみているのでしょうと、カウンターに行き、「薬をください」というと「まず番号をお取りください」とのこと。来た順番どおりに、待ち時間を無駄なく考えているのでしょうか。時によくある話ですが、店員がたまたま商品を探すためにカウンターにいない場合、店員が来るまでちょっと商品を眺めていると店員が現れ、その時タイミングよく別のお客が店に入って来て、その人を優先、先に来ていた私は長々と待たなければならないこともしょっちゅうでした。そんなことを考慮して一般のお店でも番号制なのかなと一人一人の平等にも心引かれた思いでした。
 松葉杖と車椅子でオスロの観光スポット、オペラ座と毎年平和ノーベル賞受賞が行われるオスロ市庁舎を見学しましたが、どこも障害者用のバリアーフリーの設備は良く、船に乗ると車椅子の人は無料など実に障害者に対する国民一人一人への福祉に感動しました。

 しかしその福祉も行き過ぎかなと思ったのは、オスロでは刑務所にお世話になった者にも年金制度があると聞き、国では何の保障も得ることができない貧しいポーランド人はノルウェーでわざと犯罪を、そして1年間の刑務所入り。釈放後はなんと年金暮らしができたというエピソードも理解できそうです。

クレジットカード専用改札口
【クレジットカード専用改札口】
車掌のクレジットカード専用器具と両替用小銭
【車掌のクレジットカード専用器具と両替用小銭】
車掌からチケット購入(クレジットカードでも現金でも可能)
【車掌からチケット購入(クレジットカードでも現金でも可能)】

乗車券コントロール器
【乗車券コントロール器】

海の向こうに見えるオスロ市庁舎
【海の向こうに見えるオスロ市庁舎】

街中の階段とスロープのマッチしたデザイン
【街中の階段とスロープのマッチしたデザイン】


オスロ市庁舎
【オスロ市庁舎】

【特派員情報】

ウィーン在住 イップ常子さんからの情報でした。

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