フランスの洗濯機にはヨーロッパの歴史が凝縮されている

2011/10/27

欧米では洗濯物を綺麗に洗うには熱水が必須だという意識があるようで、フランスでも洗濯物はお湯で洗います。洗濯機は、洗濯物の素材によって選べる温度が決まっていて、冷水から90度というかなりの高温まで。
高温で洗う理由は3つ。1.フランスの硬水は洗剤も溶けにくくミネラル分を析出させ濃度をさげて、洗濯にむいた水に変えるため。2.洗浄力アップのため。3.除菌のため。また、洗濯機の場所もお風呂場横にある日本と違い、キッチンの下に発見した時は驚きました!

自ら「機械音痴」を語るコメンテーター。かつて日本の洗濯機がうまく使えなかったという経験もあるようですが...、この温水で洗う洗濯機については、まったく違和感を感じなかったと言います。
そんなコメンテーターが目をつけたのは、「除菌」。その背景にあるのは、中世から近世にかけて流行したペストではないか?ばい菌が病気を運んでくることに対するヨーロッパ人の恐怖感は、きわめて根強いものではないか?と推測します。この温水で洗う洗濯機にヨーロッパの歴史が凝縮されている!というわけです。

世界や他国を見る時、日本の基準に当てはめて「おかしい」「変だ」と思っているよりも、なぜそういう発想が生まれてきたかを考えるほうが理解が深まります。また、当たり前だという思い込みも大きな発見にはつながりません。リンゴが落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したニュートン。あなたの貴重な驚きが人類の進歩につながるかもしれません!?

【特派員情報】

フランス在住 森永かなこさんからの情報でした。