シリーズ「わが家のエネルギー事情」(1)
断水用タンクを常設・ブラジルの水事情
~ブラジル~

2011/08/04

ブラジルでは停電&断水は日常茶飯事です。そのため、ロウソクの買い置きは各家庭当たり前です。
マンションなども自家発電が備えられ、停電になったらすぐに作動し、エレベーターなどは動くようになっています。交通事故も起きません。警察官は信号ごとにやって来て手旗を振るということは無いのですが(あまりにも年中で警官の数自体が足りないでしょう)、みんな慣れているんですね(笑)。上手に譲り合っています。

水事情についてお話します。

ブラジルの家にはほとんどどの家庭にも屋根裏に500ℓから1000ℓの大きな水タンクが設置されています。
我が家の場合は、外からの水道からダイレクトに水が出る蛇口と、タンクに溜まった水から出る蛇口の2タイプあります。断水した場合、ダイレクトの方は水がすぐに出なくなりますが、タンクの方からはたとえば、500リットル分は出続けるわけです。
通常の生活では、数時間や1日程度の断水ならば、断水していたことにすら気付かずに過せます。断水が終ったら、自然とタンクに水が溜まるようになっています。(仕組みは非常に簡単で、日本のトイレ水タンク、浮き輪と同じ)。

以前、日本で公務員の友人宅へお邪魔した時、お風呂の水は「次に風呂水を貯める時まで流してはいけない決まりなのだ」と教えてくれました。家事などの万が一の災害に備えて、公務員住宅では風呂水を常に貯めているよう指導があるんですね。

今回の東日本大震災で1週間、風呂水でおかゆを作って凌いでいたという老夫婦をテレビで見ました。昔の人の方が「無い」ことに慣れているからたくさんの知恵があるのだなと感じました。
ブラジルも「無い」ことが当たり前だったので、大きな水タンクがあるのでしょうね(笑)。各家庭、各マンション(マンションなどはそれこそ巨大な水タンクがあります。プールもあり)にそれだけの水を蓄えているというのはブラジル全土でかなりの保水力をもっているということで、これは日本でも今後導入したらいいかも・・・と思った次第です。

わが家の外にある水タンク
【わが家の外にある水タンク500ℓです
屋根裏にも1000ℓのタンクがあります。保水のし過ぎかな?】

【特派員情報】

サンパウロ在住 大久保純子さんの情報でした。
 

サンパウロ在住 大久保純子さんブラジル・サンパウロ在住。日本で専門紙の記者を経て、1997年よりブラジル邦字紙記者として2年間勤務。
現在はフリー。2005年には母も呼び寄せ、シルバー移住にも成功。
ライフワークとして、移民の方々のお話を記録するインターネット・ラジオ「ブラジル日和」を放送中。共著『女たちのブラジル移住史』(毎日新聞社刊)、ブログ「自由気ままにリベルダーデ」