ノルウェーでは郵便受けが家にない

2011/07/28

日本とほぼ同じ大きさの国土にたった480万人しか住んでいなノルウェーではインフラの整備に膨大なコストがかかります。郊外では集落と集落が遠く離れ、こんな状況で郵便物を一軒一軒に配達するのは至難の業。そこでPosten Norge(ノルウェー郵政公社)がとっているシステムが、郵便受けの共同設置です。細い脇道の入り口などにその先に住んでいる複数戸の郵便受けを一緒に設置します。

先日のニュースでは自宅から7キロも離れたところに郵便受けを設置されてしまいそうになっている家族の話が取り上げられていました。
日本のようなサービスが当り前でない国は世界にいっぱいある!とコメンテーターは言います。

日本の郵便事情は恵まれていますが、郵便局の数を減らしてまでも料金を下げようとする人はいないことでしょう。EUでは加盟国に郵便事業の自由化を定めましたが、ノルウェーはEUに加盟していません。ノルウェーは、入らないメリット・入ることのデメリットを考え、入らないという決定をしました。それを尊重したいというコメンテーター。ノルウェーは、貴重な例といえるでしょう。

ノルウェーは、捕鯨の国。そして産油国でもあり、石油の輸出もしています。
日本と同じ捕鯨国なのにシーシェパードに襲われない理由が、本編を通じて見えてくることでしょう。

【特派員情報】

ノルウェー北部のアルタ在住の 御供理恵さんからの情報でした。
 

特派員 御供理恵さん2010年6月ご主人のふるさとであるノルウェー・アルタに転居。北極圏の小さな町で、唯一の日本人として毎日奮闘中。


ウェブサイト:Arctic Rainbow

「特派員 御供 理恵さんからの緊急メッセージ」

7月22日にノルウェーで起きた一連のテロは、ノルウェー市民に大きな衝撃を与えました。平和な国だと思われていたノルウェー。そしてなによりも、ノルウェー市民自身が、自らの住むこの国を平和で安全な国だと信じていたのです。
ヨーロッパでは、移民は大きな社会問題となっています。西欧諸国が移民に厳しい政策へとシフトする中、ノルウェーは中道左派、移民に寛容な政策が特徴です。ノルウェーに住む移民(2世以降を含む)の数は人口の12%にものぼり、ノルウェー人とともに社会を支えています。
今回の事件では、犯人の極右傾向、キリスト教過激派との関わりが指摘されています。第二次世界大戦中にナチス・ドイツ軍に占領されたという歴史もあり、ノルウェーでは人種や宗教による差別は嫌悪されています。それだけに、今回の事件がもたらしたショックは大きいのです。
今後、捜査が進むにつれ、容疑者とその周囲について明らかになっていくでしょう。ノルウェー市民の願いは、このような悲劇が二度と起こらない世界を再び作ることです。