シリーズ「世界の泥棒」(19)
4年かけて自転車一台?! のんきな泥棒
~ポーランド・ポズナン~

2011/06/02

 あれはポーランド留学も後半にさしかかっていた2001年1月のこと。同じクラスで知り合ったフランスからの留学生とプラハ(チェコ)に旅行に行きました。楽しかった旅も終わり、ポーランドに戻る列車に乗ろうとすると、突然どやどやと3~4人の男性が割り込んできて、親切にも(?)友人の荷物を持って乗車するではありませんか!同じ女性なのに、彼女の荷物は持ってあげてどうして私の荷物は持ってくれないの、とちょっぴり嫉妬心を感じる私。
しかし、後で車掌さんが友人のパスポートと空の財布を持ってやってきたところで事態は一変しました。
なんと、前後で取り囲んで逃げられない状態にしたところで、リュックサックに入った貴重品を盗んでいったのです。パスポートを返してくれたのと旅行帰りでお金もあまり入っていなかったことが不幸中の幸いでした。一緒にいたのに、被害にあったのが私でなかったのも、不幸中の幸いだったのかもしれません。
電車の乗車には特にご用心。
【電車の乗車には特にご用心。】

もうひとつ、ポーランド人である夫から聞いた面白い泥棒のお話があります。
毎年夏になると家族で郊外にある別荘へ保養に行っていたという1990年代のこと。ある年別荘に行くと、窓ガラスが割られており、室内に置いてあった自転車の前輪が盗まれていました。翌年、また同じように窓ガラスが割られて、今度は自転車の後輪が盗まれていました。その翌年にはハンドルとサドルが、さらにその翌年には残りが盗まれたそうです。4年かけて部品ごとに盗んでいった泥棒といい、部品が少しずつなくなっていく自転車を捨てずにそのままとっておいた夫(当時小学生)といい、なんだかのんびりしているポーランド。
泥棒なんて物騒なお話も、笑い話になってしまうようなこの国が、私は大好きなんです。

道端に駐車されている自転車。時々車輪やサドルだけなくなっていることも……。
【道端に駐車されている自転車。
時々車輪やサドルだけなくなっていることも……。】
 

【特派員情報】

ポーランド在住 スプリスガルト友美(ともみ)さんからの情報でした。
 

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ブログ:poziomkaとポーランドの人々