ロシアの冬事情

2010/03/04

ロシアはますます寒くなってきました。マイナス30度近く下がることもあり、本来のロシアの寒気が到来です。

温度計/マイナス30度近く下がることもあります

*厳しい寒さ
マイナス25度はさすがに寒く、あまり外に出られません。 出ても30分が限度です。しかし今日はマイナス18度で過ごしやすい。マイナス18度だと普通に息が吸えるし、顔もあまり痛くありません。晴天ですが、ダイヤモンドダストが降っています。

車に乗ると、内側の窓ガラスが30分停止すると 凍ってしまいますし、温風の出ていない窓は、ヒーターをかけていても内側が凍ってきれいな氷の模様ができます。

ロシア人は、ちょうど0度ぐらいの気温は暖かく、しかも湿気があるため嫌いなようで、この気温の季節はよく風邪をひいて休む人が多い。ある会社では、11月初めから風邪をひいたと言って40%の人が体調を崩し、しかも彼らは風邪をひいて病院にいくと、医者から一週間は休めといわれたといって、本当に一週間休んでします。

ちょうど0度付近は、路面の表面が濡れており、車もスリップしやすく、町を歩いていても滑って転びやすいので注意が必要です。ロシア人のドライバーにいわせると、マイナス10度以下が逆にスリップしにくいのでむしろ安全だとのこと。確かにそう感じます。しかもまだまだロシアの道路は、アスファルトのあちらこちらに穴(面白いことに ロシア語で、穴のことは「やま」といいます)が開いており、この穴が雪や氷で埋まって、天然のアスファルト状態になりますので、確かに運転しやすいという気もしますし、春先の4月や秋の10,11月は雨も多くて地面がぬかるみ、道路は11月から3月までスパイクタイヤが削った粉じんがものすごく、一日で車も靴もどろどろになってしまいます。 これは大都会のモスクワもまったく同じ状態。がりがり路面をけずりながら、車が走りまわっています。除雪については、いい加減なロシア人でも朝6時ごろからほうきとスコップを持った作業員が出てきて、せっせとやっており、この点はなかなか 感心します。

ところで人間面白いもので、日本人でも1年もロシアで暮らしていると、体も慣れてくるもの。0度付近はそう寒く感じられなくなり、マイナス5度ぐらいがちょうど空気がキリリとひきしまり、心地よく感じられてくるもので、面白いものです。

*ロシアの暖房事情
ロシアでは、外気温度が6度だったか、ある気温を下回る日が数日続くと、温水のセントラル暖房が入るわけですが、これがだいたい10月中旬です。しかしこの気温では室内は相当寒く、なかなか寝付けないわけで、よく用いられるのが電気オイルヒータです。これは100ドルぐらいで売っています。ちなみに暖房機はとても旧式のものですが、一日中つけておくので部屋の中は20度程度になり、むしろ日本より快適です。また、この上に洗濯物を置いておくと湿度の補給と洗濯物乾燥器の役目もしますので、本当に重宝します。

窓の下のヒータ
またロシア建築基準(SNIP)によると各窓には、このようなヒータを窓の下に設置するよう推奨されており、確かにこれをつけると窓の氷結、結露はなくなります。大きな建物でも窓という窓にパイプヒータがついています。

ほかにもボルケーノという温風暖房機や換気式温風暖房機など、ロシアでは暖房のお金がかかるわけです。

二重構造の窓
この写真は住居の窓ですが、枠は木製で、ガラス波打っている大変古いものですが、これが二重構造になっており、二枚のガラスの間は20cmもありますので、50年前の建物構造ですが 意外と暖かいのには驚きました。

風呂の電気温水器
これは風呂の電気温水器で、これもロシアでの生活をストレスなくするために必要な装備です。ロシアでは、7月ころに最大2週間、短くても1週間お湯が出ないのです。なぜかというと、例の集中温水工場が夏場にメンテナンスと称して温水を止めてしまうからです。これもロシアらしい集団管理で、消費者という概念のないソ連時代からの習慣のようなもので、体制に文句を言わない、すなわち改善のないロシア式の典型のようなものではないでしょうか。

ロシア人にどうしているのと聞くと、テクニックがあって、配管の水が少し暖かい最初の1分に勝負を決めて体を洗ってしまう方法や、鍋でお湯をわかして体をふく方法など教えてくれました。中には、あきらめて冷たい水で体を洗っている人もいるとか。ロシアの水道は夏でもとても冷たく、これで体を洗っていると、つくづく心まで冷えて、ロシアが本当に腹立たしくなってくるのです。ロシアに馴染み我慢することは絶対嫌で、ロシアに負けてたまるかという気持ちもあり、すぐに温水器をつけました。なおロシアでもお金さえ出せば、イタリアの温水器がすぐに手に入ります。ここでもロシアの沙汰は金次第となったわけです。しかし茶色のさび臭い、油くさい水しかでないため、この水で風呂に入っていると体中かゆくなってきて、ちょっとした切り傷がものすごく治りにくいこともあります、温水もロシア品質でとんでもないものですね。


以下、冬のロシアの写真をお楽しみ下さい。

町の様子
【町の様子】
車は全部スパイク、道路をけずりとても汚い。粉じんで肺にもよくない、スタッドレスはない。

冬の教会
【冬の教会】
冬は30%がはれ、晴れると放射冷却でとても冷え込むが、朝は 景色がかがやき、空気もとてもすんでいる。きりっとした 静寂でとてもきもちいい。ロシア人の楽しみは散歩(ロシア語でグリャーユという)。

ボルガ支流の5月
【ボルガ支流の5月】
5月が春、いっせいに芽吹き 解放感。それまでの10月から4月までの長い冬があけ、まちにまった春到来。

川が氷結
ボルガ支流で12月から3月まで川幅50mが完全に氷結。厚さ30cm。
この上でドリルで穴をあけて魚釣りするのが大好きなロシア人。

フナの一種
釣った魚、フナの一種

ボルガ本流
【ボルガ本流】
川幅100m、80%が凍る。夏は 遊覧船、砂の運搬船など往来多い。冬は航行不可。

同じボルガ本流
【同じボルガ本流】

ボルガ支流
【ボルガ支流】


【特派員情報】

田口理穂さんからの情報でした。