日本には「子ども組」という組織が全国各地に存在していた?

2009/12/31

今回の『世界それホント?会議』は、日本からの話題です。

今ではガキ大将という言葉もあまり聞かれなくなりましたが、昭和初期の子どもたちは、大将(年長者)を頂点に縦割りの組織があり、大人の手を借りない「子ども組」が中心となって、小正月など地域の行事や祭事に携わり、その組織の中で社会のルールを学んでいました。

「子ども組」は、数え年の7歳から15歳頃までの男児からなる小集団で年長者が年少者を指導していました。今で言う「子ども会」のような集まりですが、「子ども組」には大人が干渉しない違いがあります。「子ども組」を卒業すると「若者組」へ加入することになり、若者組の年少者が子ども組の顧問となっていました。

世界の子どもたちを撮り続けられている写真家の田沼武能さんは「子ども組」に興味を持たれ、次のように「子ども組」を評価されています。

“「子ども組」の組織には素晴らしいものがある。子どもたちが地域の歴史や文化を肌で体験するためにも必要である。”

1980年頃、田沼さんは全国各地を巡り、かろうじて存続していた「子ども組」を取材し、そこで活動する子どもたちのキラキラと輝いた表情を写真に収められました。

「子ども組」の子どもたちと、現代の子どもたちを単純に比較することはできませんが、仲間と遊ぶことで人間形成を磨き、これからも健全な心と体をもつ子どもたちが育つための参考になればという願いを込めて、今年の9月に写真集「子ども組~伝統祭事の主役たち」(新日本出版社)を出版されました。「子ども組」に興味を持たれた方は、ぜひ、写真集をご覧ください。


田沼武能さんの直筆サイン入り写真集のプレゼントの応募受付は、2010年1月12日(火)に締め切りました。厳正なる抽選を行い、当選者の方に発送させていただきました。多数のご応募、ありがとうございました。